農業分野での利用法
微生物系土壌改良材として
キメラは地中の土着菌と共棲して有用微生物を急速に増殖し、前作物の老廃した残根、稲ワラや籾殻などの有機物を吸収しやすい腐植に分解することで、土の団粒化を促進し通気性や保水性の良い健康な土壌を作ります。
また、キレート(分離)の効用で集積塩類を除去します。一方で土中の微生物相が豊富になる結果、病原性のある微生物の活動は相対的に低下します。これらの作用から、作物の根毛の発育を促し、力強い主根を育生するため、結果的には作物が健康に育ち、収穫量も増えます。
また、キメラ製品に含まれる肥料成分のリン酸やカリなどの栄養分を効率よく吸収することで、作物の糖度が上がることも多くの施用農家で実証されています。
栄養補助剤として
キメラ製品の細菌群は1g中に数億単位で含まれ、植物の成長に欠かせないシジョウ菌、ホウセン菌などに代表されるイオウ細菌群も多く含みます。活性化した微生物はアミノ酸、核酸やビタミン、ホルモン等の成長因子を育生し、また、製品によっては肥料成分となるリン酸やカリなども配合されているので総合的な植物栄養補助剤として発育途中の作物にも効果があります。
化学肥料と違い、キメラ製品は直接作物に触れても根痛みすることはありませんので安全で安心な有機(オーガニック)作物が収穫できます。
畜産分野での利用法
堆肥資材と脱臭剤として
畜糞を混合させる堆肥作りにおいて、高濃度で多種類の微生物を含むキメラを醗酵菌として使用することにより作物にとって生育効果の高い良質な堆肥を作ることができます。
今まで一般的だった、酸素を必要とする好気性細菌による高温醗酵では有機栽培に欠かせない有機物が過度に分解されたうえに、微生物の活力が鈍化します。そのため栄養分と有用微生物の少ない堆肥になってしまいます。
しかし、キメラの有益微生物は抗酸化物質を生成し、好気性細菌の酸化醗酵を押さえるために高温にならず、酸素に依存しない通性嫌気性細菌が低温醗酵で熟すために良質な堆肥になります。
畜糞堆肥作りにおいての問題は悪臭ですが、キメラの使用による当社の特許取得技術により悪臭抑制効果が働き、畜糞のエネルギーを有効に利用できる安全な堆肥が自給できます。
果樹、野菜、米、花などに使えるオールマイティーな土壌改良剤です。キレートの効用で塩基置換え容量を増大し、集積塩類を除去します。